2011年10月12日

加減知らず

加減知らず



伯父家のにゃんこ、にゃんとみい。
みいは、以前より近づいても逃げなくなったかな。


先日、法事で親戚のところにいきまして。
ほとんど大人ばかりのところに、子供を三人連れてやってきた親戚の一人が。

上は6歳の、やんちゃざかりの女の子ふたりと男の子ひとり。
末っ子の男の子はお母さんにべったりでしたが、
上の女の子ふたりはお行儀よく座っている。

向かいに座るほとんど初対面のような私と叔母をちらちら気にしつつも、人見知り。

話しかけても照れているのか反応がない。

とりあえず目があう度笑いかけてみた。



しばらくして、下の女の子がまっすぐ見てくるようになった。
こちらもずっと見ていると、テーブルの下に隠れる。

自分も体をかたむけて隠れた女の子をのぞきこむ。
そうしたら女の子はぱっと顔を上げて、今度はテーブルの上に顔を隠し、
私が顔を上げるのを見計らってまたテーブルの下に隠れる。

何回も何回もこの「かくれんぼ」を繰り返しているうちに、
女の子が笑顔になってくる。
そしてだんだん近付いてくる。

近付いてきたところで、ぱっと女の子の手をつかむマネをしてみると、
楽しそうな声を上げて逃げる。
そしてまたそーっと近付いてくる。
つかまえたっと軽く手首をつかむと、あーっ!っといって全力で逃げようとするので、
少し力を弱めて逃がしてあげる。

これも何回も何回も繰り返して、
女の子はすごく笑顔。


女の子のお母さんと話しながらずっと横で見ていた叔母が私に、

「今、何歳くらいになってる?」

と聞いてきたので、

「とりあえず一ケタかな」

と答えておいた。
遊んでいる女の子が年齢一ケタなので。



そして、横でずうっと見ていたのに混ざろうとしなかった上の女の子が、
下の女の子と手をつかむ遊びをしているところに近付いてきた。

はじめは妹が私に手をつかまれたらそれを助けるお姉ちゃん。

そのうち左手で妹の手を、
右手でお姉ちゃんの手をつかむようにすると、
お姉ちゃんも楽しそうな声で逃げる逃げる。

次第に姉妹で私の両腕をそれぞれつかみ、思いっきりひっぱる。

あまり力のない私だけど、
さすがにこんな小さな女の子に引っ張られたくらいじゃ動かない。

すこし汗ばんだちいさな手で、それはもう全力で引っ張ってもだ。

逆に力を入れて二人を引っ張る。


負けるか―!と頑張る二人。
でも妹の方はくすぐるマネをするとすぐに手を離して逃げる。

二人はもう引き笑いになるほど笑顔満開。



今度は私が手のひらを上にして手を構えるとぺちんとたたいてくるので
手をひっこめたり二人の手をつかんだりしながらそれを繰り返していると、
二人が本気でぺちぺち手のひらや手首をたたいてくる。

妹はまだ力が弱く、全然痛くない。
しかしお姉ちゃんの方は妹も弟も軽々抱きあげるくらい力がついており、
正直、痛い。

加減知らずのお子様が本気で叩いてくるので地味に痛い。


二人のお母さんが

「そんなに叩いたら痛いよー!」

と注意してくれるけど楽しすぎる二人は聞き分けない。

私もまあいいかと好きに遊ばせる。



そんな感じで結局20分から30分くらいは遊んでいた気がする。

最初の人見知りはどこへやら、すっかりなついてくれた女の子二人だった。
次に会う時覚えてくれているかな?



子供大好き!ってわけでもなければ、
子供受けする性格でもないのに、
こんな感じになつかれることがままある。
特に、大人ばかりのところにいる親戚の子供には。

他に構う人がいないからかな?



叩かれまくった両腕、とくに右腕は、
それから一時間くらいしたらだいぶ赤くなっていて、かなり痛だるくなった。
利き手なので次の日に響いたら嫌だなと湿布で冷やす。

次の日も、じんわりだるかった。
子供の本気はあなどれない。


後で二人のお母さんに、
騒がしくしてごめんねとメールをしたら、
二人が楽しかったと言っていたと教えてくれた。


楽しかったのなら、それでいいや。


目の前のことに全身全霊、全力で立ち向かう時期は、
あっというまに過ぎてゆく。


女の子二人は、そんな時期の真っただ中にいる。

全力で遊んで、
全力で笑って。


そのエネルギーのすさまじさを、
痛む腕が教えている。



こどもと遊ぶ度に、
いつも、すごいなあと、想う。




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Posted by 理人 at 02:04│Comments(2)雑記
この記事へのコメント
私は子どもが大好き、子どもと遊ぶのも
もちろん大好き。
それを知ってか、だいたい子どもが寄ってきます。

理人さんも本当は子ども好きかもね。

身体を悪くしてから、体力がなくなっているので
子どもの動きについていけないのが残念だけど…

子どもは手抜きしないし、何度でも繰り返すし、
加減を知らないところがありますよね。

でも、でも、子どもと遊んでいると、
こちらまで浄化されるような気になります。
Posted by ジュネ at 2011年10月12日 08:32
ジュネさん、おはようございます。

自分で思っているよりもこども好きかもしれませんね。
隠れこども好きということで^^

エネルギーのかたまりのようなこども達には、
こちらも体力がないとついていけませんね・・・

こどもと遊ぶのは楽しいです。
一緒に遊んでいるうちに、
その純真さに浄化されているようですよね。

右腕がだるかったのはその前日にやった
ボーリングのせいもあったかもしれません;
Posted by 理人 at 2011年10月12日 09:16
 
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